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ユメノウツツ

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「墜落したところが陸地でラッキーだったよ。残骸からデータをサルベージしてもらえたんだ。あとで武勇伝聞かせてやるぜ。」
「ゴルァ森村みらん!我夢なんかでいいのか!」
「お前、諫宮?」
「るみなって言え!るみなって!森村みらん、我夢をやる。夫婦喧嘩するときはあたしを呼べ。力になるぞ。」
「かなわんなあ。」
「我夢、こういうことは親の承諾が先だぞ。」
「親父?」
「みらんさん、こんな我夢ですがよろしくお願いします。」
「こちらこそ。」
「あの美術室に帰ったみたい。」
「帰れるよ。」
「みんなでデジタル美術室作ったんだ。すぐにデジタルコンバートしておいで。」
「うん。」「ではそろそろ結婚式を始めましょう。」
「イエーイ!」


「ただいまより新郎我夢、新婦みらんの結婚式を執り行います。新郎新婦は、今まで、旅のパートナーとして、手を取り合い、試練を乗り越えてこられたと思います。
この結婚が、歩む道を強い光で照らしてくれることを心から願います。
それでは、新郎新婦に誓約をしていただきます。
新郎我夢 、汝この女子を娶り、神の定めに従いて夫婦とならんとす。汝、その健やかなる時も、病める時も、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命の限り、固く節操を守らんことを誓うか。」
「誓います。」
「新婦みらん、汝この男子に嫁ぎ、神の定めに従いて夫婦とならんとす。汝、その健やかなる時も、病める時も、これを愛し、 これを敬い、これを慰め、これを助け、その命の限り、固く節操を守らんことを誓うか。」
「誓います。」
「お二人の誓いの印として指輪の交換を行いたいところですが…。」
「すみません。指輪は無いです。」
「作ってくれる人もいないので。」
「まあいいでしょう。デジタル東京で作って自分で交換してください。では、お二人の誓いが神とラグナロクでつながる世界中の皆様の前で真実永久に守られますように、お祈りを致します。
皆様、黙祷願います。…お直り下さい。
それでは、結婚宣言を致します。我夢とみらんとは、神と会衆との前において夫婦たるの誓約をなせり。
この男女の夫婦たることを宣言す。それ神の合わせ賜いし者は人これを離すべからず。
それでは、誓いのキスを…。」


終わり

作品名:ユメノウツツ 作家名:中田しん