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郷田三郎(G3)
郷田三郎(G3)
novelistID. 29622
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更新日時:2012-04-22 22:14:47
投稿日時:2012-04-22 22:14:47

ビル街の月

登録タグ: ビル街  夕暮れ     

作者: 郷田三郎(G3)

カテゴリー :掌編小説・ショートショート
総ページ数:5ページ [完結]
公開設定:公開  

読者数:0/day 2/month 1796/total

ブックマーク数:1 user
いい作品!評価数:1 users

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著者の作品紹介

この辺りは休日ともなると全く人気が無くなる。
 ましてや日曜の夕方となればなお更だ。
 都会のオフィス街。
 俺は日曜だというのに週末に持ち上がったシステムトラブル処理の為、こうして土日を潰して会社の為に働いていたのだ。


 俺はふと足を止めた、二、三ブロック先の辻に大きな猫の姿が見えたのだ。
 しかし遠近感にどうも違和感を覚えて目を凝らして見ると、そいつは俺に気付いたのかこちらを向いた。
 と同時に重量感を伴なって疾しりだしたそいつは猫などではなかった。
 濃いオレンジ色の巨躯に鮮やかな黒の縦じま――。


 中島敦の「山月記」から着想を得た作品です。(そんなに高尚じゃないけど)

感想コメント (8)

珊瑚さんありがとうございます。オマージュって程のモノでもないんですけどね。内面的に攻撃的なヒトと逃げ腰のヒトでは変化もまた違うんだと思います。 | 郷田三郎(G3) | 2012-04-24 23:37:36

恋歌さんありがとうございます。「山月記」は面白いですよ。短編なので、是非読んでください。 | 郷田三郎(G3) | 2012-04-24 23:35:12

山月記へのオマージュなのですね。面白かったです。最後、OOOに変身してしまったところなど。人間社会も弱いものは生き残れない、みたいな風刺も利いてました。 | 退会ユーザー | 2012-04-24 14:54:47

中島敦の「山月記」は読んでいないので分からないのですが、これはシュールだけどスピード感があって面白いですね。 | 退会ユーザー | 2012-04-24 10:57:03

猫春雨さん、ありがとうございます。世の中にはヒトのカタチを保ったまま、化物になっている輩が跋扈しております。この話しに出てくるモノはむしろ解り易いのかもです。 | 郷田三郎(G3) | 2012-04-23 23:02:05

草愛さん、いつもありがとうございます。私は高校が港区だったんですが休日のオフィス街は閑散としてますよ。何かが出てきても不思議はないと思ってました。 | 郷田三郎(G3) | 2012-04-23 22:59:56

こんなにも異形のものが多い時代なんて。心が荒廃しているのでしょうか。○を狩るにも全力を尽くすと云いますが、オチに意外性がありました。 | 退会ユーザー | 2012-04-23 03:54:48

あちゃーせっかく変身できたのに…それじゃあかんわなぁ。都会でもオフィス街は夜になると人気がないそうですね。裏外れたビル街ではこんなことになってたりしてY(>_<、)Y ヒェェ | 退会ユーザー | 2012-04-22 23:05:53

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