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漢字一文字の旅  二巻  第一章より

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十六の六  【時】



【時】、「日」は太陽の形、中に中身があるから線を加えた。
それに「寺」、なぜ「寺」なのだろうか?
【時】は、「寺」でものを時間的に持ち続けていることを意味し、そのことが【時】ということだそうな。

一方、「持」という字がある。これは「寺」がなにか物理的に持っていることであり、これが「持つ」ということだとか。
「寺」に絡んだ似たような字源があるものだ。

さてさて……
うかうか三十きょろきょろ四十としている内に、歳月人を待たず。
光陰矢の如しで、気が付けば十年一昔となっている。
さらに、昨日は今日の昔と時は流れ、髪に白いものが混じる。
そして知るのだ、人生白駒の隙を過ぐるが如しと。

小学生の頃、夏休みは永遠に続き終わらないと思えるほど長かった。
しかし、最近は一週間。いや一ヶ月。いやいや一年が、猛烈な速さで飛んでいく。
年を取ると時が経つのが速い。
これは一体どういうことなのだろうか。

ネットで検索すると……、年を重ねると、その日常生活は知ってることや経験したことばかり。
そこには驚きや感動がないため、記憶に残ることもなく、あっという間に時は流れ去って行くのだ、と説がある。

そして、さらに訓示まで。
時の流れを遅くするためには、驚きや感動のある日々を送れ。つまり日々一喜一憂し、ハラハラと暮らせと。

【時】という漢字、「寺」が付いているだけに、纏わる話しの解釈も説法めいている。

しかし、もうやってまっせ、毎日。
最近の株の乱高下、一喜一憂のハラハラ生活を。

されども……【時】は超特急……ですがな。
どうしてくれんねん!