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神様ソウル2 -神崎君の恋人-

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 「何事もなくて良かったな」
 「ほんとですよ。あの状態の舞なら何が起こってもおかしくなかった。予想外です」
 「それにさっき神崎が言ってた……最期の瞬間、舞に触れたって。あれ、どうなんだろ」
 「もう会えなくなってしまう、最後に神崎により近づきたい、という彼女の想いが起こした奇跡かもしれませんね」
 「……よかったな。ほんと」
 「でもおかしいです。霊が人間に触れることなんてめったにないんですよ。悪霊か、修行を積んだ仙人くらいのものです」
 「そうなのか」
 「それに神崎が舞のいる方へ一直線に向かっていったのもおかしかったし。謎です」
 テミスは眉間に皺を寄せて言った。
 「なんか私変です。こんなことで悩むなんて。まるで人間みたい」
 「まぁ丸く収まったんだしいいじゃん」
 「結果オーライ過ぎますよ……。課長の周りにいると心の休まる暇がありませんよほんと」
 「そうかな」
 「だいたい課長の業がこれだけの事件を引き寄せてるんですよ?責任を感じてください」
 「責任なんていわれても」
 「そうですね。まず私においしいハンバーグをふるまうといいでしょう」
 「お前なぁ……」
 今夜の食卓は賑やかになりそうだった。