神様ソウル2 -神崎君の恋人-
僕たちが通うこの東高校において一年五組の神崎彰吾といえば、校内でも知らぬ者はいないくらいのちょっとした有名人だ。百九十近い身長にがっしりと筋肉のついた体。整った顔。この外見的特徴だけでも彼は教室内でかなりの存在感を放っているが、神崎が校内で目立っている理由はこれだけではない。
ガラガラッ
「おい……神崎」
「はい」
「お前、もう二時間目の終わりだぞ。なぜ遅刻した」
「寝坊です」
「もうこれで何回目だと思ってる。これ以上遅刻したら単位はやれんぞ」
「わかったよ」
「……授業を続ける」
神崎の学校での生活態度はお世辞にも良いとは言えなかった。有り体に言うと不良だ。偏差値もそこそこ高く校則も厳しいこの学校で唯一のアウトロー。神崎彰吾はこの高校の中でも明らかな異彩を放つ、オンリーワンなキャラクターだったのだ。もちろん腐ったみかん的な意味で。
そんな彼に近づこうとする命知らずは我が一年五組にはもちろん校内の生徒や教職員達の中にもいるはずがなく、テミスや麻倉達と騒がしい毎日を送っている僕たちのすぐ傍で、彼は淡々と孤立した高校生活を送っていた。
今回はそんなオンリーロンリーアウトローボーイ、神崎彰吾が主役の話だ。彼と、弱くてきれいな一人の少女の話。
ガラガラッ
「おい……神崎」
「はい」
「お前、もう二時間目の終わりだぞ。なぜ遅刻した」
「寝坊です」
「もうこれで何回目だと思ってる。これ以上遅刻したら単位はやれんぞ」
「わかったよ」
「……授業を続ける」
神崎の学校での生活態度はお世辞にも良いとは言えなかった。有り体に言うと不良だ。偏差値もそこそこ高く校則も厳しいこの学校で唯一のアウトロー。神崎彰吾はこの高校の中でも明らかな異彩を放つ、オンリーワンなキャラクターだったのだ。もちろん腐ったみかん的な意味で。
そんな彼に近づこうとする命知らずは我が一年五組にはもちろん校内の生徒や教職員達の中にもいるはずがなく、テミスや麻倉達と騒がしい毎日を送っている僕たちのすぐ傍で、彼は淡々と孤立した高校生活を送っていた。
今回はそんなオンリーロンリーアウトローボーイ、神崎彰吾が主役の話だ。彼と、弱くてきれいな一人の少女の話。
作品名:神様ソウル2 -神崎君の恋人- 作家名:くろかわ