「セックスアンドザシックスティーズ」 第七話
4人で楽しく過ごした日から一月が過ぎようとしていた。
ゴールデンウィークを前に誰からとも無く休みをあわせてどこかへ行こうと話し合っていた。今のところ彼が居るのは映子だけだったから今回も女だけで集まって出かける約束になった。
なにか出逢いがあるような旅行にしたいねと典子の提案で東京見物をすることになった。新しく完成した新東京タワーも是非見たいとの希望もあったからだ。
新幹線の時間を待ち合わせて恵子が乗っている車両に典子が名古屋から乗り込む。美紗子は先にこだま号で出かけて東京駅のホームで待っていた。
「おはよう~元気だった?」美紗子を見つけた典子が駆け寄ってそう言った。
「典子さん、元気でしたよ。恵子さんやあなたはどう?」
「美紗子さん、相変わらずよ。典子さん少し痩せたと思わない?私だけかな・・・そう思うの」
美紗子はチラッと典子の全身を見た。
作品名:「セックスアンドザシックスティーズ」 第七話 作家名:てっしゅう