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おデブちゃんの肥満外来体験記

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ダイエット中の服選びについて



「お母さん、茶色や紫のシャツなんて買ってくるのやめてよ」
学生時代、私は何度そう訴えたことでしょう。2歳上の姉にはピンクや白、
私には茶や紫。ですが別に姉妹間差別をされていたわけでは無いのです。
「サイズがないんだからしょうがないでしょう!」
そう、今の30代女性の学生時代、LLサイズと言えば差別され、
安い服は特に茶やベージュや紫しか無かった……。私はそんな世代もデブでした。
女子中学生が何を好きこのんでババ臭い紫やベージュを着たがるでしょうか!
あの頃の悔しい気持ち、正直今でも忘れられません。

今は良い時代です。たぶんその当時私と同じ思いをした有能な人が
頑張ってくれたのでしょう(憶測)。あちこちに大きいサイズの店は溢れ、
通販なら6L10L余裕であります。たまにバーゲンまであります。
母はそれを喜び、当時、結構な数の服を買ってくれました。
姉が27で嫁いで以降、母の関心は私に向いていましたし、
母は若い頃デザイナーをやってたくらいですから、
若い子の服を買って着せるのが純粋に楽しかったのでしょう。

さて、今回はダイエット中の服選びについてです。
当時の私は去年より10キロ重いです。
というわけで、季節は巡るものの、服がありません(汗)
もし買ってもこれからサイズが合わなくなって行ったらもったいない……。
さてさて、困った問題です。
私は今、一季節だけ必要な服を買わなければなりません。
パンツも同様です。3cm合わないとズレまくりますからあれ。
経験上、6cmで決定的に引きずります。

ここからは個人差が出ると思うので(おしゃれに痩せたい人は
お金をかけるのでしょうが、私、おしゃれじゃないですし)あくまで
私の場合とお考え下さい。

まず、パンツは夏冬関係ないジーンズや綿パンにします。
ローテーションは仮に3本とします。
そしてその中の一本が明らかにウエストからズレてくるようになったら
1サイズ下のを1本、2サイズ下のを2本買い足します。
パンツは同じサイズのでも生地や縫製の違いのため
必ずゆるみ寸法が違ってきます。
こうすると、10cmの差は乗り切ることが出来ます。
間に必ず「1本しか履けないよ」「みんなズレてくるようになった」という
時が来ますが、我慢のしどころです。
お金に余裕があるのなら、3cmごとに3本買った方が良いんですが
そういうわけにはいきませんものね。エコに反してますし。

次に上半身。
ダイエット中の服装は重ね着! これ、鉄則です。
上半身は基本、5Lから4Lになっても着られます。一番下の
シャツは安い、一枚七百〜千円くらいの男物で結構です。その半袖を夏は着て
涼しくなったら長袖に買い換えて、さらに涼しくなったら重ね着をして
(重ね着用の服は安物を五枚程度。Yシャツ、袖無しの上着(何て言うか
知らない)などが良い)。
その上に、寒くなってきたらジャケット、その次はダウンです。
これなら10キロの変動は誤魔化せます。もっとも、服装に厳しいところで
働いてる人はこうはいかないと思いますが。

ある日のイ○ンでのこと。
「うわ、大きいサイズバーゲンやってる!」
4Lサイズの可愛いYシャツが千円です!
4Lサイズのおしゃれなチュニックも千円です!
「うーん……迷うけど、着回しを考えたらこれだよねえ」
私はYシャツを手に取りました。賢い買い物が出来るのも、選択肢が
あるが故。大きいサイズのおしゃれを全国的に広めてくださった方々が、
トラウマ故だろうが野望故だろうが、私は声を大にして叫びたい。

「大きいサイズの服を一杯作ってくれてありがとう!!」