赤い傷跡 第二章
目覚まし時計に目が覚める、ぼやいた目でリビングに行く。
いつも通りの光景に胸を撫で下ろす。
あたしは洗面台に行き、鏡の自分とにらめっこ。
やはり泣きすぎて目がすごく腫れていた、寝癖も酷かった。
それでもあたしは顔を明るくさせる。
「あら、早いねぇ。」
お婆ちゃんが和室から出てきて少し驚いた表情をする。
「まあね!」
あたしは軽々とキッチンに行く、しかし予想通りもう朝食が出来ていた。
しかし、それは珍しく洋食だった。
(いつもは、和食なのに…)
疑問に思うと、ベランダに誰かがいた。
「あれ?瑠色さん!?」
瑠色さんはこちらに気付くと中に入ってきて、こちらに向かってきた。
「今日から私が朝食を作るんで、よろしくお願いします。」
そう言ってお辞儀する瑠色さんはにこりと微笑む。
「しばらく、ここに住まわせてもらいます。」
「ええ?!」
これから少し日常が変わっていきそうです。