赤い傷跡 第二章
風呂から上がり長い間髪をタオルで拭きながら瑠色は微笑みを浮かべた。
まさか道を聞いた人があの小さかった真輝だったとは気づかなかった。
(大きくなったなぁ)
つい先日、瑠色は海の中で迷い潮の流れで海岸に出てしまった。
しかも少し尾びれが傷ついたためすぐにはもとの場所に戻れない、傷が治るまで地上に出てさ迷っていると海に帰れなくなった。
とにかく水に浸からないとストレスが溜まりそうだった。
そんな自分のドジに苦笑しながら瑠色は足にある鱗を隠すようにロングスカートを着た。
「お風呂出ましたー」
言っても返事がなく、あれ?と思いながらもリビングに向かうと、そこには真輝の祖母が腰を押さえながらうつ伏せに倒れていた。
「大丈夫ですか!?」
慌てて祖母の方に向かい支える。
「あたた…」
祖母は痛みながらも瑠色の腕を掴み目を合わせた。
「…っあんたに頼みがあるんだ…。」
苦しそうな祖母の頼みを瑠色は聞くと、息をのみ頷いた。
「分かりました、すみませんが場所を教えてください…」
まさか道を聞いた人があの小さかった真輝だったとは気づかなかった。
(大きくなったなぁ)
つい先日、瑠色は海の中で迷い潮の流れで海岸に出てしまった。
しかも少し尾びれが傷ついたためすぐにはもとの場所に戻れない、傷が治るまで地上に出てさ迷っていると海に帰れなくなった。
とにかく水に浸からないとストレスが溜まりそうだった。
そんな自分のドジに苦笑しながら瑠色は足にある鱗を隠すようにロングスカートを着た。
「お風呂出ましたー」
言っても返事がなく、あれ?と思いながらもリビングに向かうと、そこには真輝の祖母が腰を押さえながらうつ伏せに倒れていた。
「大丈夫ですか!?」
慌てて祖母の方に向かい支える。
「あたた…」
祖母は痛みながらも瑠色の腕を掴み目を合わせた。
「…っあんたに頼みがあるんだ…。」
苦しそうな祖母の頼みを瑠色は聞くと、息をのみ頷いた。
「分かりました、すみませんが場所を教えてください…」