SAⅤIOR・AGENT
「やっと来た……」
私は兄貴の胴回りに腕を回した。
「舞、お前……」
私は強く兄貴を抱きしめる、
「ずっと待ってたのか?」
兄貴の問いに私は頷く、
こんなのこの2年間に比べれば何ともない、でも……
「大遅刻だよ、バカ兄貴……」
「悪い、本当に悪かった」
兄貴はいつもみたいに調子に乗った所が無い、本気で謝ってる。それは私だって分かる、
「……責任、取んなさいよ」
「責任…… って?」
「お腹空いた」
今日一日何も食べてない、ずっとここで待ってたんだから当たり前だ。
「……でも、夜だぞ?」
「ファミレスなら開いてるでしょう」
「わーった、行くか」
「うん」
私達は歩き出すと夜の町を歩き出した。かなり時間はかかったけど久々の兄妹だけの時間だった。
作品名:SAⅤIOR・AGENT 作家名:kazuyuki