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 その頃、
「ほい、一丁上がり!」
 俺はとあるビルの屋上で指令書にあった星人を捕まえた。
『畜生! 離しやがれっ!』
 俺が足蹴にしている異星人は3本の爪の2本の足、青黒い肌にゴツゴツした肌に頭部に赤い目が1つ、両手が身の丈ほどもある長くしなやかな鞭のようになっているが今は自分の体を縛り付けている、ちなみにこれは俺がやった。
「ギャーギャーわめくんじゃねぇよ、コソ泥のクセに」
 こいつはメタボック星人のクリア、周囲の風景に皮膚の色を溶け込ませる事で姿をくらまし、星から星へ渡り歩き犯行を行う金庫破りだった。
「はい、お終い」
 俺はセイヴァー・アームズでクリアを突き刺すとクリアは光となって消滅、ゼルベリオスの留置所に転送された。
「さてと、帰るか…… ん?」
『待て、次の指令だ』
「えっ? またか?」
 するとギルから一筋の光が出るとそれが大きくなって文字が映し出された。
 普通の人間にはなんて書いてあるのかは分からないがこれはゼルベリオスの文字で、次に俺が何をするべきかが書かれている、
「ガロン人が地球に?」
 俺は舌打ちした。
 正直少し厄介な星人だからだ。
『行くぞタクミ、奴らが潜伏している先は結構遠い所にある』
「あ、ああ……」
 参ったぜ、今日は約束があったってのに……
 俺は舌打ちすると少し明るくなってきた空目掛けてジャンプした。