「セックスアンドザシックスティーズ」 第六話
「優介さん、とても綺麗よ。夜はきっと夜桜が楽しめそうね。ここのお部屋って高いんじゃないの?いくらか出すから言って・・・気が引ける」
「映子気にするなよ。安月給じゃないから大丈夫だよ。こんな機会そうはないから今日は任せて。早めに食事済ませて夜桜見物に出かけよう」
「はい、そうしましょう」
映子は早速自分の荷物をベッド脇に置いて必要なバッグだけを持って出かける用意を済ませた。
「気が早いな・・・ちょっとゆっくりしてからにしないか?」
「そうね、ゴメンなさい・・・わたしったら焦っちゃったりして、可笑しいわね」
「こちらにおいで」
優介の誘いに従って強く抱き合いキスを交わして・・・恥ずかしいけど身体の芯が熱くなっていた。前に逢ったのはもう一月も前だったからである。
「ずっと我慢してきたの?」
「もちろんよ、何故聞くの?」
「いや、特別にはないよ・・・」
「夫とはもう何も無いのよ。あなたが考えているような事はないの、本当よ・・・」
「うん・・・映子が好きだ。おれだけのものだから」
「優介さん・・・」
作品名:「セックスアンドザシックスティーズ」 第六話 作家名:てっしゅう