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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「仮面の町」 第十五話

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久能肇は受話器を取った。
「署長を頼む」
「お待ち下さい」
「私だ、話したいことがあるから出てきてくれないか?」
「今からですか?」
「出来るだけ早くに願いたい」
「それでは今から向かいます」
「うん、頼むよ」

部屋に入ってきた署長に向かって久能は困った表情を繕いながら話した。

「深谷の奴が居なくなったんだ。連絡が取れなくなったって言う方が正しいのかな・・・捜査してくれないか?ずっと長く勤めてくれているんだ。心配だからな」
「深谷さんが?・・・そうでしたか、早速署に戻って手配させます」
「宜しくな・・・それと、山崎さんのことなんだが・・・私に関わらないようによく言っておいてくれよ。嗅ぎまわられるのは迷惑だから」
「はい、その件はお任せ下さい・・・では失礼します」