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TranceMix! 2話

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川魚で大物と言えば、コイ、ナマズ、フナ…こんなもんかな?
ぱっと出てくるのはこんなものか。
「よいしょ」
ハエの口から針を外し、水を張ったバケツの中に入れる。
「食うの?」
「なんもなかった時は持って帰るつもりだけど」
「よし、俺が大物を釣り上げてやる」
その直後。
グイッ!
「!!?」
竿があり得ないくらいしなっている。
「コウキ、焦らず、ゆっくり!」
セイジのアドバイス通り、ゆっくり引き上げている。
が、上がってくる気配がない。
…もしかして。
「根がかり?」
注:針が地面にかかる事。
「違うって!見てみろよ!」
コウキが水面を指さす。
その指の先を見てみると、糸が動いている。
という事は、獲物が動いている、という事。
「っ、セイジ、本気で引き上げていいか?」
「待って、それじゃ糸が切れる!」
なんかいい方法…、雷魔法で痺れさせようにも、そんなことしたら川の生き物が全滅する。
ん?…魔法?…そうか!!
「強化魔法だ!」
「っ、俺、使えねーぞ!!」
え。
「………」
「セイジ?」
「ごめん。僕も使えない」
僕は戦闘タイプ。サポートタイプじゃない。
「あーもう!くそっ!!」
コウキが力一杯引き上げる。
ザバン!!
出てきた!
糸も切れることなく出てきた。…すごいな。
それをすかさずアミで捕まえる。
「よっしゃ!!」「やった!」
これは大物だ!
そう思って、アミを見てみる。
「よっしゃ!」
コウキが釣り上げたのは、コイ。
釣り上げたばかりでイキがよく、尾びれをバタバタ動かしている。
「…あれ?」
釣れたのは小さめのコイ。
「セイジ?どうかしたか?」
「このレベルであんなに竿しなるっけ?」
見た感じ、もっと大物という感じだった。
「そりゃコイだからじゃねえの?」
「そっか、そかもね」
作品名:TranceMix! 2話 作家名:ざぶ