私たち美少女は!
寮生活開始
私は12歳で寮生活を送る。
「ここが関東女学院の女子寮です。男子禁制ですので、男性のお友達のや家族は、この控え室のみです」
「寮長さん。なぜ男子禁制なんですか?考え方が古くさいではないですか」
「あんたたちが問題を起こさないためです。それから風紀の問題があります」
私の名前は佐々木美沙、12歳。政治や経済のことなど大人たちの事情は知らないが、全世界の経済と政治が秋葉原に一括管理されている。
全世界の企業が一つに統合されてから、地球上のほとんどの国が共産主義経済になった。
「この女子寮が建って20年たちます。それでは何か質問はありますか?」
「生理的な問題とかプライバシーについては、どうなんでしょうか?」
「それぞれ個室があります。そこでは何をしても大丈夫です。また4人部屋もありますが教育上としては、そちらをお勧めします」
「わかりました」
「ねえ、あなたならどうする?」
「うーん。一人だと寂しいから4人部屋にする。それに、個室だと狭いから」
「あたしも4人部屋にする」
「ねえ私、田中美優です。美優と呼んで」
「私は佐々木美沙です。美沙と呼んでね。これからも、よろしく」
私たちは寮長さんの後をついて、4人部屋に入った。
「ここがあなたたちが6年間すごす部屋です。汚さないようにきれいに使ってください」
「はい」
私たち新入生4人は、これからの生活に期待した。
「私、佐伯美沙。これからもよろしく。ねえ、あだ名つけてよ・・・」
「何が良いかな・・・?美沙でいいじゃない」
「何だか平凡だわ。同じ名前の子が二人いるし・・・」
4人の笑い声が聞こえる。
ベットに腰をかけ、4人は実家からの荷物を待った。
「なんだかワクワクするわ。でも、授業の内容は普通の中学校と違うから。ダンスの練習から裁縫、それにお料理もしないと週6日でも足りないくらい。とても忙しいわ」
「そうね、それをこなす根性がないと、私たちの未来がないのよ」
「世界の70パーセントがアキバに支配されている。微力だけど、私たちみたいなアイドルが必要なのよ」
「そうね・・・」
「後輩たち。荷物が届きました」
寮の先輩の声が聞こえた。
「はい」
私たちは段ボール箱に入った荷物を取り出した。そしてそれぞれの机とクローゼットに自分の荷物と服を入れた。そして夕食を作る時間になった。
私たちの料理は私たちが作る。女性として料理を作るのもアイドルとしての基本である。