宇宙列車 私の夏休み
寝ているとき、私たちは気持ち悪くなって
きれいな山岳地帯。緑が燃えるような青さ。青空が紺色に近いが、そらがとても美しい。夢の中で、とてもきれいな風景が楽しめる。
脳内チップを埋め込まされている。脳がナノマシンに影響されている。21世紀は「ナノマシン」の世紀であった。
担任の先生の南先生が、40歳過ぎても、20代の女性のように見えるのは、ナノマシンによるアンチエイチング技術である。それ以来、保守的な思考の人たちからも科学が見直された。爆発的に進化する科学を警戒している人たちも、いつまでも若くありたい。技術的には、既に80歳以上の高齢者でも、10代と同じくらいの若さを保たせることができる。でも、倫理的な問題が数世紀も続いている。いまだに議論の結末がでていない。
きれいな山岳を見ているとき、乗り物酔の気持ち悪さを感じた。
宇宙エレベーターが減速し始めた。
私たちが寝ているベットから身体が上昇した。進行方向に微弱な重力を感じる。
作品名:宇宙列車 私の夏休み 作家名:ぽめ