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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「ぶどう園のある街」 最終回

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「美也子さん、あなたは素晴らしい女性だ。感心させられます。親を大切にする気持ちに心打たれました。あなたが許してくれるのだったらボクがご両親とご一緒しても構わないと考えます。結婚を前提に考えてください」
「結婚を・・・ですか?」
「こんな年でしかもバツ一なのに遊びで交際しましょうなんて言えませんよ」
「私で構わないのですか?仕事も直ぐには辞められないし、あなたのコンビニだって手伝えないかも知れないですよ」
「今の仕事をずっとやってゆこうとは考えていません。体がついてゆかないからね。損をしない時期に契約を解除して辞めようと前から考えていました。お金のことを言うのは嫌ですが、離婚で妻に支払った残りの分で違う仕事を始めるか、新しい就職口を探して働くかしたいと思うんです。あなたに迷惑は掛けませんから安心してください」
「迷惑だなんて・・・直ぐにお返事出来ませんけど、なるべく早くお答え出来るようにしますから考えさせてください」
「いいですよ、もちろんです。ご両親とよく話し合ってください。必要なら会いますからそう言ってください」
「ありがとうございます。そうさせてください」