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俺とみこの日常 9話

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ガチャ
「ただいまー!」
あ、帰ってきた。
「おかえり」
「おっかえりーー!」
優美ちゃん、玄関のみこ&まりちゃんに向けてダッシュ!
「あ、外せたんだー」
「うん!気合で外した!」
…外れてないね。合ってる合ってる。
そのうち、3人がリビングに戻ってくる。
「そーくん服買ってきたよ!」
そういって、袋から服を出していく。
なんか、フリフリの服ばっかり出てくる。
アレ?下着までフリフリ?
どんだけフリフリ?
ん?
「上の下着は?」
「いらないでしょ?」
「寒いじゃんか」
「文句言わないの、あたしだって…なんでもない」
「みこちゃん、ブラつけてないの!?」
サッ!
つい、みこの胸に目がいってしまう。
その視線にすぐ気がついたらしく、返事が返ってくる。
「今はつけてるよ、さすがに」
なんだ。
「そーくん、露骨にがっかりしないの」
「みこ、一つ聞いていい?」
「ん?」
「”今は”?」
「普段はどうなんだい、みこちゃん!」
テンションガチ上がりの優美ちゃん。
「…答えない、絶対」
「そこを何とか!」
「優美ちゃんしつこい」
まりちゃんのひらめいた顔が見えた。答えが分かったのかな?
「蒼大さんちょっといいで……そーちゃん、おいでー?」
アレ?まりちゃんまでおかしくなった?
「いやー、ちっちゃい女の子に敬語ってね、なんかね?」
「あぁ、そこまで気にしてはないけどさ。何?」
「ゆみちゃんも、こっち」
手招きして、こっち側へ連れてくる。
みこは、俺達の様子が気にはなってるみたいだがこっちに来ようとはしない。
そして、みこに聞こえないレベルの小声で、
「多分ね、”今は”、優美ちゃんの身体だから、つけざるを得ないけど、普段の、つまり自分の身体だと必要無いんじゃ…」
「「なるほど」」
優美ちゃんは、胸に手を当て、確認しようとする。
が、その手が、誰かによって止められる。
手を、先から根元へ、目で追ってく。
そして、顔が見える。
みこでした。やっぱり。
「…なにが、『なるほど』よ…?」
みこの身体が怒りで震えている。
みこは、その手を放すと、その両手で、優美ちゃん、まりちゃんを掴んで、隣の和室へ連れて行く。
…正確的に言うと、二人の首根っこ掴んで連行。
…どこかへ逃げよう。
そう思った瞬間。
みこから鋭い目で睨まれ、
「ついてきなさい」
ドスの聞いた声で言われた。
「…はい」
みこの説教は、短い。
が、非常に精神的にこたえる。
作品名:俺とみこの日常 9話 作家名:ざぶ