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俺とみこの日常 9話

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蒼大&優美サイド(視点変更 みこ→蒼大)

「そーくんちゃん、可愛い…!ぺろぺろしたい…!」
…さっきから優美ちゃんが怖い。
みことまりちゃんは毎日この恐怖と闘っているのか…。凄いな。
「…無理だな、コレ」
さっきから、マットを外そうと頑張っているものの、外せる気配がない。
ばっちりくっついている。
むぎゅー。
優美ちゃんが抱きついてくる。
無い胸が、俺の頭…正確的に言うと、額だ。
……心臓の高鳴りがやばい。
このまま血流に耐えきれず、血管がプッチリいくかもしれない。
…でも、なんか足りない気がする。
あ、そっか、今、俺女の子だった。
アレがないからか。いやー不思議な気分。
「優美ちゃん、いい加減離れ…」
「分かった、キスだね!」
「言ってないよ!!?」
「んー」
「えいっ!」
首を素早く動かし、回避する。
が、動かした瞬間。
グギッ!
首のあたりから嫌な音がした。
「…カハッ!」
バタリとその場に倒れこむ。
「そーくんちゃん!大丈夫!?」
「だ、大丈、大丈夫…」
当たり前だが大丈夫ではない。
すっごいヒリヒリ(?)する。
「ほら、大丈夫じゃないって!」
読心術発動。
それと同時に立ちあがって歩こうとする。
がしかし、
マットのせいで歩く事が出来ない。
「…えいっ!!」
バリ、バリ!
なにぃぃ!!?
見る見るうちにはがされていくマット。
片足が外れ、そしてもう片足も。
そしてついに自由の身となる。
「大丈夫?」
まだ、俺の心配をしてくれている。
…案外優しい子なのかもしれない。
「うん…、良くなってきた…」
どんどん引いていく首の痛み。
「心配してくれてありがとう」
「…か、可愛い、こんなにそーくんちゃんを可愛いと思ったのは初めて…」
……可愛いの?今の俺。
…その可愛い顔を見れないのが残念だ。
「はい、鏡」
ほい、と、いった感じで、優美ちゃんから鏡を手渡された。
俺は疑問詞を浮かべる。
答えはすぐに帰ってきた。
「見たいんでしょ?顔」
「…いや、今のは冗談というか…」
「見ないの?」
「見ないよ」
自分の顔を見てどうするんだ。
「発情?」
「絶対しない」
「ロリコンなんでしょ?」
「…そうだけど、なんか違うでしょ?コレ」
「確かにね。これじゃ、ロリ…いや、ペドとナルシストの併発かな?」
「そういう事」
…でもない気がする。
作品名:俺とみこの日常 9話 作家名:ざぶ