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せき あゆみ
せき あゆみ
novelistID. 105
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森林(もり)のサカナ祭り

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「また来年、待ってるぜ」
 東京へ帰る日、三人が駅まで見送りにきてくれた。
「うん。でもその前に冬休みも春休みもくるよ」
 電車がホームを離れていく。三人はホームの端まで走って手を振ってくれた。その後ろにあの少年の姿が見えた。
ーー見送りにきてくれたんだ。
 ぼくが手を振ると、少年は笑いながら消えていった。

 それからぼくはこの夏の体験を忘れないように、自由研究として作文に書いた。森林が命の源だということをひとりでも多くの人に知らせたくて。
 タイトルは、そう。
ーー森林(もり)のさかな祭りーー

                                          おわり