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せき あゆみ
せき あゆみ
novelistID. 105
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森林(もり)のサカナ祭り

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 ホームに降りたとたん、たちまちむっとする熱気が足元にまとわりついてきた。それをふりはらうように、足早に改札をぬけて外にでると、ひんやりとした潮の香りのする風がふわっとほおをなでた。
「わあ。気持ちいい」
 ぼくは思わず深呼吸をした。建物の間からきらきら光る海が見える。
「お母さん、早く!」
 ぼくはもうわくわくして、後ろから汗をふきふきやってくるお母さんを待つのももどかしく、海の方へ向かって歩きだした。ところが、
「ヤスハル。そっちじゃないわ」
 タクシー乗り場からお母さんがぼくを呼びもどした。
「そんなに遠いの?」
「あの山の、そのまた向こうよ」
 お母さんが指さした先は、空しか見えなかった。