年の数だけ
大事に大事に、わくわくしながら育て、25センチになったところで女房は焼いて食べますと、しばらくしたらぐんぐんと若返っていく。
シミが少のうなって、つやつやすべすべとぴんと張った肌。
豊かな黒髪。
腰もしゃんとして背筋が伸びまして、声音も高くなってる、と。
もう嬉しゅうて嬉しゅうて。
それに土からは、新しい茸の頭がいくつも付き出ておりました。
女房殿、それを見て閃いた。
「これ、育てて1本1万円で売ったらどないやろか」
「そや、みんな喜んで買いよるで。見本がここにいてるし。ええ商売になるで」
試しに10本だけ知人に売りましたら、もうすごい反響で。
口コミでひろがり、瞬く間に日本全国から注文がやってまいります。
日本人と韓国人だけですな、こうゆうんを欲しがるのんは。それと権力者ですかな。
宗教の関係もありまして、他の国の人々は自然のままを尊重します。