地上の楽園
序章~プロローグ
遠い昔、地上にはまだ人類が誕生していなかった時、天界で前代未聞の大戦争が勃発していました。
天使の長ルシフェルが全知全能の神YHVHに反乱を仕掛けたのです。
天界の1/3の天使を統べるルシフェルとそれを食い止める天使軍
勝敗の行方は五分と言える壮絶な戦いでした。
しかし、反乱軍は大天使ミカエルにより敗れ楽園を追放されます。
楽園を追放されたルシフェルは、なおも神に抗おうと決意
長年の時を経て再び反乱を起こすべきだと、その時を待ちました。
やがて美しく輝いた翼は黒く染まり、その顔は憎しみに満ちた怒りの形相へ、そして頭に生えたそれはなんと禍々しい獣の角
彼は地に堕ちてそこを魔界と称し自らをも大天使の名前を捨て、魔界の王サタンと名乗ります。
魔界に堕ちた天使の数は天界の1/3を占める割合。
途方もない数の天使が地に堕ちました。
サタンに続き、サタンに従う天使達も自らを魔界名で呼ぶようになり、そこは「エル」の称号を捨てた魔族の住みかとなりました。
そこはエルサレム
人々はここを聖地と呼びYHVHに対抗すべくここに地上の楽園を作ろうと決意
そしてサタンはここにイブを招きます。
イブを招き、それに同行したアダムは初めての人類となります。
アダムは魔界の魔女リリスと結婚し、子孫を残すのです。
それが我々人類となりこの先何千年もの間、繁栄を極めた種族となるのです。
そしてサタンの復讐劇が幕を開けます。