『マイヤーくんの冒険』
第1章 プロローグ
マイヤーくんは小さな小さなこまねずみです。なかよしは、トムくんという、やっぱり小さなこまねずみでした。
マイヤーくんは、体は小さくても、とっても大きな夢がありました。それは、世界の果てをみつける、という夢でした。
マイヤーくんのお父さんとお母さんはいつもやさしく、マイヤーくんにいいました。
「マイヤー、世界の果てがどうなっていてもわたしたちには関係がない事なんだよ、そんなことを考えないで、すみやすい家やおいしい食べ物のことを考えなさい」
でも、マイヤーくんは世界の果てのことが気になってしょうがありませんでした。
ある日のこと、マイヤーくんはトムくんに言いました。
「トムくん、ぼく決めたんだ。今晩出発するよ。」
「出発って?」
トムくんは心配そうにいいました。
「世界の果てをみつけるのさ。ぼくが勇気があってばかじゃないってことをあいつらにわからせてやるよ」
「あいつらなんてほっとけよ、相手になっちゃだめだよ。ひとりでは何にもできないひきょうものたちさ」
マイヤーくんは、学校でいつも灰色ねずみのグレーたちにからかわれていました。
じつは、今日もグレーたちに
「ちびでのろまのマイヤーー、勇気も体もミニミニサイズーー運動神経ありゃしないーー」
と替え歌を歌われたのです。
マイヤーくんは小さな小さなこまねずみです。なかよしは、トムくんという、やっぱり小さなこまねずみでした。
マイヤーくんは、体は小さくても、とっても大きな夢がありました。それは、世界の果てをみつける、という夢でした。
マイヤーくんのお父さんとお母さんはいつもやさしく、マイヤーくんにいいました。
「マイヤー、世界の果てがどうなっていてもわたしたちには関係がない事なんだよ、そんなことを考えないで、すみやすい家やおいしい食べ物のことを考えなさい」
でも、マイヤーくんは世界の果てのことが気になってしょうがありませんでした。
ある日のこと、マイヤーくんはトムくんに言いました。
「トムくん、ぼく決めたんだ。今晩出発するよ。」
「出発って?」
トムくんは心配そうにいいました。
「世界の果てをみつけるのさ。ぼくが勇気があってばかじゃないってことをあいつらにわからせてやるよ」
「あいつらなんてほっとけよ、相手になっちゃだめだよ。ひとりでは何にもできないひきょうものたちさ」
マイヤーくんは、学校でいつも灰色ねずみのグレーたちにからかわれていました。
じつは、今日もグレーたちに
「ちびでのろまのマイヤーー、勇気も体もミニミニサイズーー運動神経ありゃしないーー」
と替え歌を歌われたのです。
作品名:『マイヤーくんの冒険』 作家名:ウィザード