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阿良々木暦
阿良々木暦
novelistID. 34822
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俺と妹の波乱な日常-4-

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「そうだ、警視庁の友人が言ってたのだが・・・まだ、犯人が捕まっていないのだ。君たち2人はしばらくその病院に泊まるといい。院長には私から言っておこう。それと、警護の者をつける。まぁ、念のためだ。名前は、熊谷だ。」
「えっ、警護って。少し大袈裟すぎないですか」
「いいや、君は刺されたのだよ。人からの善意は素直に受け取りたまえ」
晶彦さんの有無を言わせぬ言い方に押されて、俺は、押し黙った。
「・・・」
「では、今から向わせる。悠一君、君は優しい子だ。しかし、自分の身を盾にすることはないんだぞ。」
俺は力無く答えた。
「・・・はい」
俺は電話を切り溜息を吐いた。
「はぁ―――」
俺の溜息に反応して礼奈が言った。
「どうしたの、お兄ちゃん。なにかあったの」
俺は礼奈に晶彦さんから言われたことを、大まかに説明した。すると礼奈が、言った。
「私は、お兄ちゃんの安全のためなら、何でもするよ」
そんな、うれしいことを言ってくれた。俺は恥ずかしくなり、顔をそむけて言った。
「ありがとな、礼奈」
俺がお礼を言ったと同時に、病室をノックする音が聞こえた。看護婦さんかな。俺は
「はい、どうぞ」
と言った。すると、ドアの向こう側の人が言った。
「失礼します」
透き通るような声で、相手が答えながらドアを開けた。
「熊谷里穂です。あなたの護衛を言いつけられました。よろしくお願いします。」
俺は、驚愕した。目の前に立っているのが、礼奈に勝るとも劣らない、妖艶のごとき女の子が立っていたからだ。年齢も俺や礼奈と変わらないだろう。同い年だろうか。
「き、君は・・・」