覇剣~裏柳生の太刀~第三章
早乙女 強「龍剣」の葬儀が柳生家のもと、大々的に行われた。
各界の著名人や、政府高官も出席し、連日、メディアが地上波、ネット映像、CATV、BS等で流し続けた。
それと便乗して、今までの真剣試合の名場面を特集し、柳生家の歴史をも流し続けた。
葬儀は、政府で指定された目黒区にある葬儀場で行われた。
金額が最も透明なところだからだ。
不透明性な商売、金額があってない商売は今でもある。
それが葬儀だ。
普通、政府要人が出席する葬儀なら、何千万という金額でも済まないかも知れない、だが、だからこそ都内で金額が決まっている目黒の葬儀場にしたのだ。
不透明なもの、それは着実になくなってきた。
今では内閣総理大臣の給料でさえ、一般企業の社員と変わらなかった。
五百万円、年収がである、総理自ら給料を国に捧げた。
なぜか?
2012年、日本は事実上、破産した。
作品名:覇剣~裏柳生の太刀~第三章 作家名:如月ナツ