小説が読める！投稿できる！小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ！

アイラブ桐生・第三部
（28）第1章　軍需の街・コザ（1）
「コザ事件とは」


　戦前のコザは、越来村という沖縄の中部に位置する
何の変哲もない農村です。
しかしこの寒村が、戦後のアメリカ軍による統治の下で一躍
「基地の街」として、きわめて急激な発展を遂げました。

べトナム帰りの米軍兵たちがあふれているコザ市では、
半ば風俗店と化した飲食店が、町の真ん中で
一大歓楽街をつくっています。
それらの歓楽街は「白人街」「黒人街」と地元沖縄の人たち向けの
「社交街」の3つに、はっきりと色分けがなされたうえで、
それぞれの『住み分け』ができています。