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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「ぶどう園のある街」 第七話

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美也子は雅子からお年玉よ、といわれて渡された300円を大切にバッグに仕舞って約束どおり洋祐の店にやって来た。
駐車場には赤いBMWがエンジンをかけて停められていた。

「さあ、行きましょう。乗ってください」
助手席のドアーを開いて洋祐は美也子を招いた。
「ありがとうございます」
そう言って黒いレザーシートに腰を降ろした。シートベルトを装着して車はゆっくりとバックし方向転換をして県道に出た。

「正月だからファミレスしか開いてないかもしれませんね。構いませんか?」
「ええ、十分です。お任せしますから」
「解りました」
車は空いている道を鋭い加速でスピードを上げて走り出した。室内に流れるボサノバのギターサウンドが上品で澄んだ音色を響かせていた。