「ぶどう園のある街」 第五話
第五話
玄関まで見送りに出た職員全員が頭を下げて洋祐に別れを告げた。美也子にすっと近づいて、「今日は何時までお仕事ですか?」そう尋ねた。
「はい・・・片付けを済ませて8時ごろかと思いますが」
「では、ぶしつけですが・・・あのカラオケ喫茶の前で8時過ぎに待っています。少しお話出来ませんか?」
「えっ・・・はい・・・」
「ありがとう、じゃあ後で」
洋祐は車のエンジンをかけて見送られながら帰っていった。
「主任!何話していたんですか?」若い職員が聞いてきた。
「お別れのご挨拶だけよ・・・」
「本当ですか?」
「イヤだ!何を話したって言うのよ」
「誘われた・・・とか思いました」
「バカね・・・それより片付けの仕事しましょう」
「はい!」
美也子は迷っていたが・・・ちょっと嬉しく感じられた。もっと洋祐のことを知りたいと思っていたからだ。約束に遅れないようにと手際よく片付けをこなして自宅の父に電話を入れた。
玄関まで見送りに出た職員全員が頭を下げて洋祐に別れを告げた。美也子にすっと近づいて、「今日は何時までお仕事ですか?」そう尋ねた。
「はい・・・片付けを済ませて8時ごろかと思いますが」
「では、ぶしつけですが・・・あのカラオケ喫茶の前で8時過ぎに待っています。少しお話出来ませんか?」
「えっ・・・はい・・・」
「ありがとう、じゃあ後で」
洋祐は車のエンジンをかけて見送られながら帰っていった。
「主任!何話していたんですか?」若い職員が聞いてきた。
「お別れのご挨拶だけよ・・・」
「本当ですか?」
「イヤだ!何を話したって言うのよ」
「誘われた・・・とか思いました」
「バカね・・・それより片付けの仕事しましょう」
「はい!」
美也子は迷っていたが・・・ちょっと嬉しく感じられた。もっと洋祐のことを知りたいと思っていたからだ。約束に遅れないようにと手際よく片付けをこなして自宅の父に電話を入れた。
作品名:「ぶどう園のある街」 第五話 作家名:てっしゅう