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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「仮面の町」 第六話

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第六話

「そうだったの・・・その相手が久能だとしたら厄介なことになると夫は感じたのね・・・」
「そうみたいですね。でもはっきりとは解らないんです。警察が調べてないですからね。優子の同級生が警察署の交通課で働いていますから何か探れそうに思いますが、時間はかかると思います」
「優子、誰なの?その子って」
「陽子よ、佐々木」
「そうなの!知らなかった。佐々木さんの母親は私と同級生なの。優子たちと同じように中学生のね」
「そうなんですか?偶然ですね・・・なにか不思議なものを感じます」
「この町はみんなつながっているから不思議じゃないと思えるけど、事故の被害者は誰なの?」
「それが知らされてないんですよ。ボクの身内じゃないから教えてはくれないのでしょうが、もしひき逃げ犯不明で処理されていたら、お金ももらえないし遺族はどんな思いをされているか計り知れません」
「そうよね、可哀そうね若い命が二つも亡くなったというのにね・・・犯人がのうのうとしていることは許されないことだわ」