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「大丈夫か！？」
「なんとか！！！」
山口と佐世保は互いに叫び、お互いの安全を確認した。どうやら、
２人とも無事なようだ。しかし、佐世保のほうには階段などが無かっ
た。

　山口は、どうやって佐世保を退避させるかを考え始めた。しかし、
突然、後頭部に激しい痛みが現れ、考えるどころではなくなった…
…。彼は頭を押さえながらうつ伏せに倒れた……。ピストルが石床
に落ちる。山口は、ゆっくりと背後を見た。
　背後には、ピストルを構えた２人のザフト軍将校が並んで立って
いた……。そのうちの１人が、山口が持っていた小包を奪い取った。
山口は、石床に落ちたピストルを手にした。
　しかし、もう１人に、ピストルを手にした腕を足で押さえつけら
れた。そして、そいつは、山口の頭をもう一度ピストルで殴った…
…。その一撃で、山口は気絶した。

　薄れゆく意識の中で、山口は「また気絶させられるのか」と思っ
た……。



　　　【　第１７話　終わり　】

　　　　　　　　つづく