明智サトリの邪神事件簿
はしがき
その頃、帝都中の町という町、家という家では、二人以上の人が顔を合わせさえすれば、まるでお天気のあいさつでもするように、「怪人」の噂をしていました。
怪人というのは、毎日毎日、新聞記事を賑わしている、夜な夜な人をさらったり襲ったりするという怪物のことです。
このお話は、恐ろしい怪人たちと、日本一の怪奇探偵──明智サトリ(あけちさとり)先生との大闘争の物語です。
明智先生には、わたし──小林芳乃(こばやしよしの)という助手があります。このわたしの活躍も、ぜひご覧くださいね。
さて、前おきはこのくらいにして、いよいよ物語に移ることにしましょう!
作品名:明智サトリの邪神事件簿 作家名:よもぎ史歌