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砂金 回生
砂金 回生
novelistID. 35696
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トレーダー・ディアブロ(7)

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「そう言う事だな。しかし、良いのか、ディアブロ?いつもの様に俺はファンドの販売をしているだけで、運用にはノータッチで分からないと答えたが……。あの勢いだと、やつらお前の所にも間違いなく来るぞ?」
「ああ。それで良い。あんたにはニューワールドの運用と無関係でいてもらわないと困る」
 西京はそう言って、ポンとエンターキーを叩いた。
 すると、プラネタリウム中のチャート画面が消えて、ウインドウズのシャットダウン画面があちこちに現れた。そして、暗かったドームに電気が付いた。
 グレリアがその様子をキョロキョロして見ていると、ガラスの球体の上半分が自動的に開いた。
 そして、その中から西京が出てきた。何度見てもロボットのコクピットに見える。
 西京はふうと大きく息を吐いて言った。
「今日の分の利益はもう稼いだ。飯にしようぜ、ホルヘ!」
 どうやら今日も西京のトレードは上手くいったようだ。
 この日、彼らは昼間からロサンゼルスのダウンタウンに繰り出し、酒を飲んで騒いだ。
 西京はこの日、珍しくよく笑い、よく喋った。
 そしてこれが、グレリアが西京の姿を見た最後の日となった。