俺とみこの日常 7話
部室に行くと、俺達以外の3人は既に来て、盛り上がっていた。
「おいっす」
「お、来たな」
「来たなってどうかしたんですか?先輩」
「いやな、今、明…」
「ていっ!!!」
あし…まで聞こえた時、反射的に先輩の口を塞いだ。後ろからナイス!という声が聞こえてきた。
「どうしたの?」
よし、話してた内容は聞こえてないようだ。安心した。
「ん゛ーー!」
「おい、もう放してもいいだろ」
「あ、そだな」
ぱっ、と手を放す。
「ぷはっ。おい、ちょっと来い。話がある」
お、ちょうどいい。俺も太郎の事言おうと思ってたんだ。
「俺も先輩に話が…」
ガシッ!(先輩から掴まれる音)
ズルズル(俺が引きずられる音)
「え?何?どうしたんですか?」
いったい何があったのか、よく分からない。すると、拓哉が、
「おまえ、何があったか知らんけど今のは駄目だろ…」
………あ、ああああああああああああああ!!!!!そういうことか!!やべぇ!
「先輩、すいませんした!!」
ガチャ
俺の謝罪と同時にドアが閉められる。
…この後、俺は、初めて『先輩の説教モード』を見た。
説教だけで済んだのは不幸中の幸いか。
作品名:俺とみこの日常 7話 作家名:ざぶ