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アイラブ桐生 序章 1~3

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 本町通りの出発点に、桐生天満宮が鎮座をしています。
ここが、桐生の町作りの出発点といわれています。
天満宮の鳥居前は本町一丁目と呼ばれ、ここから市街地が、
南と東西へ向かって飛び立つときの鳥のように、その両翼をひろげます。

天満宮まで直進してきた本町通りは、この鳥居の手前で右へ迂回をします。
隣接する群馬大学の敷地の脇を通り抜け、
さらに、梅田のダムがある最奥地に向かってひたすら山間を北上します。
本町通りにかわってその延長線上に現れるのは桐生天満宮の石畳です。

 この界隈には昭和初期からの木造家屋が、たくさん密集をしています。
織物の町・桐生を象徴する独特の三角屋根の織物工場も、か
なりの数で残っています。
商店街の中心となるのは、本町五町目です。




 商店街の中心地に当たる、そこの交差点から、
一筋東へ入ったところに、桐生最大の歓楽街 「仲町通り」があります。
入口には(昨日、紹介済みの)名士たちの社交の場、
「桐生倶楽部」がそびえています。
「仲町通り」が名士や旦那衆、商工業の関係者たちが
好んで使った歓楽街とするならば、もうひとつ、国鉄桐生駅のすぐ東に、
庶民たちの憩いの場とも呼べた、庶民的な「盛り場」がありました。


 
 「カニ川通り」と呼ばれています。
「カニ川」は、織物工場の動力として水車を回すために、渡良瀬川から
市内に引き込まれてきた用水濠のひとつです。