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マナビノ箱

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夏休みがやってきた。自由登校に日には、クラス全員くらい集まった。
全校出向日には、帰省で来れなかった子がいたが、みんな元気だった。
なおきくんも、少し日焼けしたかよこちゃんに会って はにかんだ。
けんじくんもひろしくんも みんなみんな楽しい夏休みの話をした。
二学期が始まった。
なおきくんの前の見晴らしが良い。違う。前の席が空いているのだ。
(夏休みで遊びすぎたのかな)
なおきくんは、思ったがそれは間違っていることに気付かされた。
先生が、一本一本男の子用と女の子用の鉛筆を手渡して歩いた。
黒板の前に戻った先生が言った。
「今、みんなに渡したのは、『けんじくんからのありがとう』です」
声を出そうとした子のほうを向いて人差し指を唇の前に当てた。
教室の中がしーんと静まった中に、先生の詰まる声が流れた。
「けんじくんは、この学校から、この教室、このクラスから飛び立ちました。
転校してしまいました。けんじくんの手紙読みます。

作品名:マナビノ箱 作家名:甜茶