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なおきくんは、涙が出そうだった。
でも、ぐっと我慢した。かよこちゃんが泣いていた。
だから、なおきくんは、けんじくんの分までかよこちゃんを守ってあげなきゃと思った。

次の日。
けんじくんの机がなくなっていた。
なおきくんの机が、かなこちゃんの机の横になっていた。
「なおきくん。おはよう」明るいかよこちゃんの声がした。
なおきくんは、やっぱりはにかんだ。


　　　　　　―　了　―