旧東条院中学校生徒会執行部
そう言うと、一番端っこの・・・つまりオレからすると右端の生徒にマイクが渡された。
「おはよう。生徒会長、相川誠だ。困った事や悩み、全て引き受ける。・・・常識範囲外は論外であるがな。宜しく。」
わお。言い切ったぞ、今。オレ最後で良かったぁ・・・。生徒会長もといクラスメイト一人目は相川 誠(あいかわ まこと)かぁ。何か女子に騒がれてるな・・・。どんな奴なんだろう。此処からじゃ顔は確認出来そうにない。まぁ、後で教室で見れば良いや。
そして二人目。
「ごきげんよう。生徒会副会長、花園桜だ。私は生徒会長である相川誠の目標を達成させる為、手助けする事にする。宜しく。」
・・・。二人目は花園 桜(はなぞの さくら)か。何かその辺に居そうで滅多に居ないタイプだな・・・。何故そんな口調なんだ。あぁ・・・まぁ良い。後二人に賭けよう。
「おはよう。生徒会執行部、藤堂実琴だ。オレは生徒会長及び副会長の手助けとか主にそんな感じの事をする。まぁ、宜しくな。」
おぉ・・・。普通だ。物凄く普通だ。良かった。三人目は藤堂 実琴(とうどう みこと)ね。さて次でオレ以外の奴が全員自己紹介を終えるな。
「あ・・・あの、皆さん、おっ・・・おはよう御座います。生徒会執行部、海城雅です。えぇと・・・その、精一杯頑張ります。」
うん、普通・・・だよな、多分。あれ、何か静かだけど皆ぼーっとしてないか?海城 雅(かいじょう みやび)がどうかしたのか?
さて、とうとうオレの番か。うん?生徒会って・・・会長&副会長しか役職言ってないんじゃ・・・。て、事は。オレは同じ様に生徒会執行部で良いのか?
「おはよう御座います。何か分かんないけど・・・宜しく。」
うおぉ・・・何言って良いのか分かんないから超適当になってしまった・・・。
こうして入学式は終わり、何故かオレは生徒会執行部になってしまった。うわぁ・・・これからオレやっていけんの?・・・あぁ、仕方ない。何とかなるだろう。
作品名:旧東条院中学校生徒会執行部 作家名:京橋 麗