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舞うが如く 最終章 5~6

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舞うが如く 最終章
(5)タケの生きざま


 内村鑑三と浅田タケとの間に生まれた女の子は、
琴により、改めて「詩織」と命名されました。


 1878年(明治11年)に新島襄の指導のもとに湯浅治郎をはじめとする地元の求道者、
30名が洗礼を受け、群馬県安中市に安中教会が創立されました。
これは群馬県で最初に建てられたキリスト教会であり、同時に、
日本人の手により創立された最初のキリスト教会が誕生をしました。


 この安中教会で、神学を志す内村鑑三と浅田タケが出合います。
周囲と家族による反対を押し切って、わずか半年後に、
この二人が電撃的に結婚をしてしまいました。
「熱病のようでもありました。」と、タケが当時の事を振り返ります。



 タケは明治11年に、安中の教会で洗礼を受けました。
同志社女学校にすすんだのち、さらに、横浜の普通学校(共立女学校)でも学びます。


 初めて会った時の印象について、
「おとなしいが、なかなか教養のある頭の切れる女性です。
いくつかの困難をなめ、キリストのために働く精神に満ちている。
年は21歳。内気で、英語力は劣るが日本語の文は上手である」
と内村鑑三が友人にあてた手紙の中で、このころのタケの印象について書き送っています。