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もふもふ、うふふ。

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買ったばかりのトースターで大好きなパン屋さんで買ってきた食パンを焼こう。
店で切ってもらわずに、焼きたて一本を買ってくる。
「これくらいかな」
食べたい分を、波刃のパン切り包丁で切る。
薄っぺらく端のみみを切り落とし、口にくわえてむしゃむしゃ。
「うーんやっぱり美味しい」
みみの香ばしさが、たまらない。
このパンを焼いたらもっとカリカリふわっと美味しいの。
先日参加した牧場の一日体験で作った『手作りバター』を塗って。
オレンジ農園のお友だちから戴いたマーマレードもつけてみようかな。
お皿は・・・あ、そうクリスマスに見つけた真っ白なお皿の真ん中に雪の結晶の絵柄の皿。
カップは、お気に入りの少し大きめの蒼いマグカップ。
「今日は、何を飲みましょう」
封を開けたばかりのアールグレイにしましょう。
ミルクも入れてミルクティーにしてみましょ。
「さてと」
鼻先にフワッと香る小麦の薫り。そのままかじっちゃおっかな・・・。
そんな誘惑を振り切ってトースターへと投入。レバーを下げて待ちましょう。
次第に香り始めた匂いが、朝の陽射しが差し込む部屋に漂う。
「清々しい。爽やかな朝で良かった」
チン。
ポップアップするはずのトースターから出てこない。
「やだなー私。欲張って少し厚く切っちゃったかな」
指で食パンを引っ張る。トーストされたパンが勢いよく跳ね上がった。

『あ、焦げた!』

初めてのトースターで、設定時間を間違えた。
真っ黒けっけの食パン。
結局、ナイフでカリカリ表面を削って小麦肌。

「いただきまーす」

今度は、上手に焼けるかな。 
 
     
 ― おわり ―
作品名:もふもふ、うふふ。 作家名:甜茶