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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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OATH~未来につなぐシルベ~第一章(第8話(後半))

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フェレル「こっちに来れば楽勝だったのに・・・・・・まあ、あいつのことだから今頃、常識はずれの戦い方で何とかしてると思うが・・・・・・心配だ。先を急ごう」

 フェレル、リディアの身を案じながら、走って奥へと向かう。
 ※イベント終了。操作が可能になる。

■証突の間 解放の間(フェレルパート) <シーンNo.8-C-8>

『剣と杖の扉』の間を攻略し、巨大な扉のあるフロアへと来たフェレル。

フェレル「おっ、どうやら抜け出せたみたいだな」
リディア「フェイ!」

 先にいたリディアが、巨大な扉の前に立って手を振っている。

フェレル「リディア!」

 リディアの下へと駆けつけるフェレル。

フェレル「どうやら無事みたいだな」
リディア「う、うん、なんとか、ね・・・・・・直接攻撃に強い敵ばっかだから、手こずったわよ~ハァ~『剣の扉』か『剣と杖の扉』を選ぶべきだったとマジで後悔したわ~」
フェレル「自分が普段やらないことをするから、こんなことになるんだぞ」
リディア「そうね、普段通りにやった方が吉だわ・・・・・・」

 「ハァ~」とため息をもらすリディア。

フェレル「反省するのはそこまでにするとして、この巨大な扉はなんだ?開かないのか?」
 リディア、扉の右側にはめた『緑の水晶』を見ながら、

リディア「うん。どうやら、各部屋にある三人分の小さな水晶が必要みたいだわ。フェイも扉の中で手に入れたんじゃないの?」
フェレル「ああ。そういえば・・・・・・」

 剣と杖の扉の間で手に入れた、『赤の水晶』を取り出すフェレル。
 彼は、リディアにそれを見せる。

フェレル「これか?」
リディア「そう、それ!『己が来た証を証明せよ』って扉に書かれているから、恐らく自分が入った扉の位置にそれをはめたらいいんじゃないかな~と思うんだよね~扉が反応したしね」
フェレル「へぇ~おまえにしてはめ・ず・ら・し・く、頭をつかっているじゃね~か」
リディア「あ、あたしだって、これぐらい考えられるわよ!なによ、いかにもあたしが好き勝手やってるって聞こえるじゃない!」
フェレル(十分、好き勝手やってるって・・・・・・)

 本音を心の中で留めるフェレル。

フェレル「ま、まあ、そういうことにしといてやるよ」
リディア「そういうことって・・・・・・もぅ!」
フェレル「と、とにかく、自分が入ったのと同じ扉の位置に水晶をはめればいいんだな」
リディア「ええ。さっきからそう言ってるじゃない」
フェレル「分かったよ。じゃあ、早速・・・・・・」

 フェレル、巨大扉の真ん中にある小さなくぼみに『赤の水晶』を入れる。
 扉は光を発し、反応はするが開かない。

リディア「やっぱり反応はするけど、開かないか」
フェレル「レイナを待つしかないか」
リディア「レイナ・・・・・・」

※イベント終了。『証突の間 剣と杖の扉(レイナパート)』に進む。

■証突の間 剣と杖の扉の間 入口(レイナパート) <シーンNo.8-C-9>

 『剣と杖の扉』の中へ恐る恐る入るレイナ。

レイナ「(泣きそうな表情で)うう・・・・・・リディアのバカ。ここはわたしの戦い方に不向きな敵がいるのに・・・・・・」

 怖がり、自身がないレイナ。でも、二人の顔が頭に過り、その気持ちを押し殺すかのように首を振り、

 レイナ「でも、勇気を出していかなくちゃ・・・・・・!」

 レイナ、勇気を出して恐る恐る先へ進みだす。
 ※イベント終了。操作が可能になる。

■証突の間 剣と杖の扉の間 魔物との対決イベント(レイナパート) <シーンNo.8-C-10>

 少しずつ進んでいるレイナ。

 レイナ「うう・・・・・・今のところは魔物がいないから安心だけど・・・・・・」

 すると、呼ばれるかのように奥の方から魔物が現れる。

 レイナ「わぁ!言ってるそばから!」

 武器を構えるレイナ。

 レイナ「絶対、絶対に・・・・・・倒してみせるんだから!」

 ※魔物A(物理に強く、魔法に弱い)×2、魔物B(物理に弱く、魔法に強い)×1と戦闘開始!(逃走不可)

<戦闘終了後>

 魔物をかろうじて倒すレイナ。

 レイナ「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・やった」

その場に座り込むレイナ。

 レイナ「や、やられるかと思った・・・・・・魔法に強い敵がいるなんて、今の私にはキツイよ・・・・・・」

 弱音を漏らすレイナ。でも、首を振り、

 レイナ「ここで、弱音を吐いてたら・・・・・・入団しても何もできない!これは、今のわたしに必要なことだわ・・・・・・」

 立ち上がり、前を見るレイナ。そして自分の顔を両手でパチンと叩き、

 レイナ「甘えてちゃダメ!わたしの背中には二人がいるんだもの・・・・・・行かなくちゃ!」

 レイナ、勇気を出して先へ進みだす。
 ※イベント終了。操作が可能になる。

■証突の間 解放の間(レイナパート) <シーンNo.8-C-11>

 レイナ、猛ダッシュで部屋から抜け出す。
 レイナ「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・なんとか、抜け出すことができたわね・・・・・・」

 息が漏れるレイナ。すると、

リディア・フェレル(声のみ)「レイナ!」

 先にこのフロアに来ていたリディアとフェレルが、レイナのところまで駆けつける。
 レイナ、二人を見ながら、

 レイナ「リディア・・・・・・それに、フェイさん・・・・・・」
リディア「(心配そうに)大丈夫!?ケガはない!?」
 レイナ「え、ええ・・・・・・なんとか」

 リディア、優しく抱きしめる。

 レイナ「ちょ、ちょっと・・・・・・!」
リディア「良かった無事で。どうなるかとドキドキしてたんだから!」
 レイナ「(意地悪っぽく)ほんと、そうですよ!リディアがあの扉を選んだおかげで、大変だったんだからね!」
リディア「ははは・・・・・・ごめん。これから、いつも通り素直にあたしでいまーす」
 レイナ「ふふふ」

 レイナから離れるリディア。

 レイナ「ところで・・・・・・何で二人ともここにいるんですか?」
フェレル「ああ。それはな・・・・・・おまえが来ないと、あの扉が開かないからだよ」

 レイナ、巨大な扉を見つめる。

 レイナ「う、うわあ・・・・・・で、でかいですね・・・・・・」

 レイナ、巨大な扉を目の前に圧倒する。

フェレル「この扉を開けるためには、それぞれの部屋にあると思われる、『水晶』が必要みたいなんだ。レイナ、おまえが入った部屋にそれがあったか?」
 レイナ「えっと・・・・・・これのことですか?」

 レイナ、『剣と杖の扉』の間で手に入れた『黄色の水晶』を二人に見せる。
 リディア、その水晶を指でさし、急(せ)かすように、

リディア「そう、それよ!早速、それをこの扉の真ん中にはめてみて!」
 レイナ「は、はい!」

 レイナ、急いで巨大な扉の方へ向かう。
 彼女はその扉の真ん中にある、小さなくぼみを見つける。

 レイナ「えと、ここにはめたらいいのかな?」

 レイナ、『黄色の水晶』をはめる。
 すると扉が、フロア全体が真っ白になるくらいの光を照らす。

 レイナ「キャア!」