地図
私の大好きなあの人は、同じ街に住んでいる。
いいでしょ。うふふ。
でも地図を広げてみるとこれがどうよ!
なんてったって端と端といっていいのよ、これが。
いくつも川があって、道路だって【ここいっぽーん】っていかれないし、
交通機関だっって、乗り換え乗り換え。
それに駅に行くのに路地をすり抜けるように幾つも角を曲がって。
全くどうしてこんな人を好きになっちゃったんだろう。
そんなこと考えながら公園のベンチに座っていたの。
別に場所はどうでもいいけど、悩める女のシチュエーションがいいかなって。
そうしたら、黒い服をきた女性が近づいてきたの。
全然怪しくないおばさん。
隣にちょこんと座ったの。
でもね、空いているから少しは間を空けて座ればいいのに密着ぺとっ。
てっきり、そういうご趣味の方かと疑ったくらい。
小さな手提げ袋から、ごそごそと取り出したものを広げて見せてきたの。
あら、この街の地図じゃない。
きっと、道を尋ねたいんだわって、少し安心した。
いいでしょ。うふふ。
でも地図を広げてみるとこれがどうよ!
なんてったって端と端といっていいのよ、これが。
いくつも川があって、道路だって【ここいっぽーん】っていかれないし、
交通機関だっって、乗り換え乗り換え。
それに駅に行くのに路地をすり抜けるように幾つも角を曲がって。
全くどうしてこんな人を好きになっちゃったんだろう。
そんなこと考えながら公園のベンチに座っていたの。
別に場所はどうでもいいけど、悩める女のシチュエーションがいいかなって。
そうしたら、黒い服をきた女性が近づいてきたの。
全然怪しくないおばさん。
隣にちょこんと座ったの。
でもね、空いているから少しは間を空けて座ればいいのに密着ぺとっ。
てっきり、そういうご趣味の方かと疑ったくらい。
小さな手提げ袋から、ごそごそと取り出したものを広げて見せてきたの。
あら、この街の地図じゃない。
きっと、道を尋ねたいんだわって、少し安心した。