スターダスト・ガール
「おはよう」
目蓋を開けて最初に視界に入ってきたのはさくらの笑顔だった。
「ちゅ、ん……」
口付けてくる。気持ちいい。思わず舌で応えてしまう。
「……んはぁっ。ふふ。朝から積極的だな」
僕の頬を撫でながらさくらが囁く。
「お前からしてきたんじゃないか……」
「んー?あんなに舌を絡ませておいて何言ってるんだ?」
「う……」
さくらの顔を見ていると何故か言い返す気が失せてしまう。
「今考えてみると大変なことをしてしまった気がする……」
「まぁまぁ。照れるな照れるな」
「照れてないよ!」
「これからもよろしくな、悠一」
そう言って百点満点の笑顔を見せるさくら。まぁ……この笑顔がこれからも見れるならこんな生活も悪くないか。
……ん、でもまさか。
「これもお前の能力ってことはないよな……?」
「ん……?なんのことだ?」
「……いや、なんでもない」
今日から楽しい生活が始まりそうだ。
作品名:スターダスト・ガール 作家名:くろかわ