小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
マナーモード
マナーモード
novelistID. 29058
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

失敗(手を加えました)

INDEX|3ページ/6ページ|

次のページ前のページ
 


「わたしたちが付き合っているという噂は誰が流したのかしらね。一度もデートなんてしなかったのにね」
「ぼくはきみと何度もデートしたよ。夢の中でね」
「そう?わたしも、夢の中でしてたわ」
「ふたりでどこへ行ったのかな?」
「ディズニーランドよ」
「そうかぁ。ぼくはきみとふたりでヨットでセーリングしたよ。それから、ふたりで山に登ったなぁ」
「いいわね。わたしはあと、映画に連れて行ってもらったわ」
「ぼくはね、夢できみにキスしたんだ」
「わたしも、あなたとしたわ」
「しかし、もう二十年だよ。あっと云う間だったなぁ」
「そうよね。あっと云う間だったわ。もう、わたしはおばあちゃんだわ」
「そんなことはない。まだまだきれいだよ」
「もう、だめよ。もう、取り返しがつかないわ。でも、あなたはまだまだ青年だわ。この前の同窓会のとき、驚いちゃった」
「……」
「何?」