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第六章二話 それぞれの戦道(いくさみち)

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とある場所ではあっちこっちそっちと歩いている二人の兵士がいた。
「チェルグ、大丈夫か?」
「ヴェ~~まあね~~~。」
「まったく、皆どこいったんだか。」
「霜君まわり見てたよね?見てたでしょ!!」
先ほどから仲間の亡骸が所々にあったはずなのに天然発言を出した霜山に突っ込みをいれるチェルグ。
「うるさいよ、チェルグ。」
「も~~・・・だけど、皆も心配だけど、カミビの皆さんは無事なのかな?」
「原住民だから大丈夫だと思うが・・・・ま、戦争だからわからねぇな。」
「・・・・・霜君って案外吹っ切れてるよね、どうして?」
「あぁ。それは簡単な話だ。おれんちの先祖は忍びだったそうだ。」
「SHINOBI?あぁ、忍者だね!僕も聞いたことあるよ。」
「まぁ、その血が流れてるなら普通だよな、多分。」
「ヴェ~~。すごいね!ね、話聞かせてよ!」
「そうだな~~~。書物に記録している話では」
そういって忍者の話をしている二人は夕暮れの頃まで周りを見ながら話をしていた。
その時だった。
「あ、あの服は!」
霜山は嬉しそうに言うと大声で「須郷隊長―――」と叫んだ。
「うそ!皆がいるの!!」
チェルグも嬉しそうに走っていった。