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ウエツグ上次
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novelistID. 33611
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museum

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三人の会話



A…上手 B…下手 C…センター それぞれ、胡坐を掻いて座っている。

部員が急に増えた為、新しい学祭の出し物を考える青年たち。しかし、なかなか決まらない。Cは居てもいなくても変わらないようなセリフを言う。

明転

A「トリニダードトバゴってさ何?鳥?」
B「鳥じゃねーよ。」
A「鳥じゃないのかぁ。」
C「箱の名前だよ。」
A「ああ。箱の名前か!!」
B「ちがうよ?何、箱の名前って。全然違うからな。国だよ。国。」
A「あー。国かぁー。」
C「箱みたいな鳥がいっぱいいるんだよ。」
A「そうか!箱みたいな鳥がいっぱいいるの!? いぃきてええ~!」
B「なんでだよ!」
C「いないの!?」
A「いないの!?」
B「しらねぇーよ!! たぶんいねーよ!」
A「いないのかぁ。あー。残念(棒読み)。」
C「ねぇ、なんでこんな話になったんだっけ?」
A「あー。なんでだっけ? なんでこんな話になったんだっけ?(Bに)」
B「ん。ああ。あれだよ。万国博覧会やりたいってなって、お前がどうせだったら珍しい国が良いって言い出したから、俺が、じゃあ、トリニダードトバゴはどうだって言って・・・」
AC「あぁー。そうだ。」
A「ねぇ。トリニダードトバゴってなんだっけ?」
C「箱みたいな鳥の名前だよ!」
A「あ!箱みたいな鳥か!? みぃてええ~!!」
B「うん。もういいやそれで(笑顔で)。 なぁ。こんな調子じゃ、一向に学祭の出し物なんか決まらないぜ?」
C「そうね。」
A「ショーとかは?」
C「ショーね?」
B「ショーって?」
A「何とかショーとかあんじゃん。」
C「ない!」
B「ヒーローショーとか?」
A「そうそうそう。」
C「どんなショーやるの?」
A「考えたんだけど、悪役ショーってのはどうよ。」
C「悪役ショー?」
B「悪役ショーって?」
A「そのまんまだよ!悪役のショーだよ! 悪役にとっての正義を語るんだよ。悪 は 必ず 勝 つ!!で、ヒーローにやられんの。」
BC「へ~。」
A「えっ?えっ?だめ!?」
C「なんだか夢も希望もないな。」
B「う~ん。他はないの?」
A「じゃあ、スイスロールの解体ショー。」
C「スイスロールって、あのロールケーキみたいなやつ?」
B「ロールスロイスではなくて?」
A「うん。スイスロール。車の解体なんてどうやってやるんだよ。」
B「それ、面白いか?」
A「まずは、巻いてあるのを伸ばす。」
BC「うん。」
A「次に、クリームと、生地に分ける。」
BC「うん。」
A「完成。」
BC「つまんねぇー。」
A「あれだよ。解体後は、一人分ずつに分けて配るんだよ。こう、縦に。」
C「いらねぇーよ。そのまま食いたいよ。解体せずに。」
B「もう、スイスロールそのまま売りゃあいいじゃん。」
A「それじゃ、学祭!って感じがないじゃない!!」
C「なんだよ、その感じ。」
B「お前の言う学祭は行方不明だよ。どこに学祭らしさを求めてんだよ。」
A「え~。」
B「ていうか、やっぱ食物系が一番儲かるんじゃないか?」
C「けど、普通は嫌なんだろ?」
作品名:museum 作家名:ウエツグ上次