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チャーリー&ティミー
チャーリー&ティミー
novelistID. 28694
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八咫占札の日常 大アルカナ

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「はい。それも薄口のです。」
「薄口?」
「はい。塩分濃度が高いですね。」
「……それが何に関係するんですか?」
「近々ある少年を止めるために醤油。それも薄口醤油が役に立ちます。そしてその件にはおそらくですが……大家さんが絡んでいるかと。」
「はあ……」
八咫はコーヒーをすする。
いつもどおりの八咫だがここで五月雨にひとつ忠告。
「安心して話してください。私の運命は決まっていますから。あなたの影響で死ぬことはありません。私は78歳。病院のベッドの前で最後のカードを引いて死にますから。」
「は?」
「そういうことなんで最後のカードを引きましょう。」
八咫はニコニコと笑う。
「正義の正位置。バランスがとれているが、なかなか進まない、協調性、社交的、客観的、中立の立場。少なくとも今の状況からは良い方向に進展しているようです。しかしながら物事に積極的にかかわらずあくまで中立の立場から見るということは変わらないようです。ですがいろいろな人と関わり、孤独から脱しているようですね。」
五月雨は余計なお世話だとでも言うように洗面器をかぶり直す。
クマが落ちて地面に落ちる。
すぐ拾おうとした五月雨を八咫が手で制すと店の外から車が急ブレーキをかけた音が聞こえ、直後に鈍い音が聞こえた。