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察人姫-第壱話-

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「とりあえず昼にでも今回のことは報告しようと思いますが、寅田もどうですか?多分理事長もいると思うんで、改めて話し合いをしたらどうでしょう?」
「……そうだな、勉の奴に頭でも下げてから相談してみるか」





 こうして部室荒らし事件は解決した。
 理事長の判断で寅田にはこれといった処分はなく、合鍵は警備室の金庫で保管することとなり、これからは部活動全体の風紀を定期的にチェックし、乱れていれば顧問に注意を促すことが決まった。
「案外アッサリだったね」
「まあ悪意ある事件じゃないし、被害と呼べる被害がないからな」
「そっか。ところでさ、ユーイチ」
「うん?」
「結局プリントに残った靴の跡って何だったんだろね?」
「……そんなの簡単だ」
 依頼達成の報酬を財布にしまいながら訊ねるソラに対し、ユーイチは次の事件の資料に目を通しながら続ける。
「次の事件……盗撮事件の手がかりだ。そうだろ?」
 そして二人は次の事件に挑む。


弐話へ続く。
作品名:察人姫-第壱話- 作家名:朝朽 司