小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

OATH~未来につなぐシルベ~第一章(第7話・第8話(前半)

INDEX|8ページ/9ページ|

次のページ前のページ
 

  受付「いえ。こちらの話です。では、あなた方を司令室へとご案内いたします。どうぞ、こちらへ」
リディア「・・・・・・は、はあ」

 リディアたちは受付の後についていく。(※画面が暗くなる)
 ※このままイベントが続く。

■民衆自警集団ジャスティス アフロディテ南方総司令部2階 司令室<シーンNo.8-6>

 受付に導かれて、2階にある司令室前に来る3人。
 受付がコンコンと扉を叩く。

  受付「司令。入団希望者を連れてきました。司令が言っていた者たちです」
司令(声のみ)「分かった。通せ」
  受付「かしこまりました」

 受付は扉を開け、案内をする。

  受付「では、お入り下さい」

 リディアたちは司令室へと入る。(※画面が暗くなる)
 ※このままイベントが続く。

■民衆自警集団ジャスティス アフロディテ南方総司令部2階 司令室<シーンNo.8-7>

 司令室の入った3人。リディア達から見てソファーが右端にあり、左の奥側には本棚があり、右奥には植木があり、机にはパソコンといかにもえらい人がいる部屋だ。
 奥の方に窓から外を見つめている男がいる。

  司令「待っていたぞ。諸君」

 男はリディアたちの方へ振り向き、机に手を置き、

  司令「私がジャスティスでアフロディテ南部の総司令を務めているナジ・ルーエという者だ。よろしく」

 三人は緊張した面持ちで、

三人「よ、よろしくお願いします」
  ナジ「ははは。そんなに堅くならなくてもいいぞ。もう少し気を楽に、な」
リディア「は、ははは。そ、そうですね。こんなのあたしじゃないし」
  ナジ「そうそう。自分らしさを忘れたら、入団試験で足元すくわれるぞ」
リディア「はい!」

 ナジ、にこやかにリディアを見ながら、

  ナジ「いい返事だ。さて、君がリディア・リーベだな」
 リディア、うなずきながら、

リディア「はい。よろしくお願いします」
  ナジ「よろしく。そして、君がフェレル・リュックズィヒトだな?」
フェレル「(冷静に)はい。よろしくお願いいたします」

 ナジに一礼するフェレル。

  ナジ「ふむ。父親に似て真面目だな」
フェレル「え?父をご存じなんですか?」
  ナジ「ああ。軍にいた頃の知り合いでな」
リディア「ダンおじさん、結構有名みたいね」
フェレル「ああ。まあ、それなりに軍で功績を出していた人だからな」

 ナジ、書類とレイナを何度も照らし合わせながら見ながら、

  ナジ「そして君がレイナ・ムート・・・・・・なのか?マノーラから届いた書類にある顔と随分違うが・・・・・・」

 呆れ顔でリディアを横目で見つめるフェレル。

リディア「(焦りながら)あ、そ、それは・・・・・・」
 レイナ「(焦りながら)は、はい!レイナ・ムートです。自分を変えたくて、イメージチェンジをしてみたんですが・・・・・・」

 ナジ、レイナを見つめながら、

  ナジ「ほう。そうなのか・・・・・・まあ、良しとしよう」
リディア(ホッ!)

 リディア、心の中で一息つく。

  ナジ「さて、これから諸君らには最終試験を受けてもらうが、並大抵の実力では合格には程遠いぞ。各々、気を引き締めて臨むように」
  3人「はい!」
  ナジ「うむ。では、案内しよう。着いてこい」

 3人はナジの後ろをついて行く。
 ※イベント終了。このままイベントが進む。

■民衆自警集団ジャスティス アフロディテ南方総司令部地下 証突の間<シーンNo.8-8>

 ナジ、リディア、フェレル、レイナの順に南方総司令部の地下にある、薄暗い洞窟を歩いている。
 リディア、この空間を見上げながら、

リディア「うわぁ・・・・・・」
フェレル「地下がこんな空間になっているとはな」

 ナジ、ニッとしながら、

  ナジ「すごいだろ?ここが自分の心・技・体を信じて突き進む、入団希望者の最終試験場。通称、『証突(しょうとつ)の間』だ」
 レイナ「衝突の間?」
  ナジ「いや、証に突きで『証突』だ。諸君らのような者が、この場所に必要だということを証明するために突き進む。故に『証突の間』だ」
フェレル「なるほど」
  ナジ「では、この先を進みたまえ」

 三人は地面に仕切りのようなものがあるのを不思議に思いつつ、その奥まで歩く。
 すると、ガガガガガと上から鉄格子が現れる。その仕切りの間に目がけて、

  三人「!」

 鉄格子は、その仕切りの間に目がけて・・・・・・
 ガッシャーン!!

 レイナ「きゃあ!」

 鉄格子の重たい音にレイナが思わず悲鳴をあげる。

リディア「な、なんで鉄格子が!?・・・・・・っていうか、一体どういうことなの?」
フェレル「ワナか!?」
  ナジ「落ち着け。そこから先は、諸君らが進む道だ」
 レイナ「わたしたちが?」
  ナジ「そうだ。では、命令を言い渡そう。証突の間を突き進み、奥にあるジャスティスの証を入手せよ!」
リディア「ジャスティスの証?何よ、それ!?」
  ナジ「それは私の口では言えない。自分で考えることだな」
 レイナ「これも試練、ってことですね」
  ナジ「そういうことだ。こういう危険な場所に行くこともあるからな」
リディア「なら、しょうがないわね。よーし、絶対に合格してやる!」
  ナジ「ふふふ。では、期待しているぞ」
  3人「はい!」

 ナジは3人に微笑み、洞窟から出ていく。

リディア「よ~し、みんな手を出して」
フェレル「え~、めんどくせ~」
リディア「いいから出す!ほら、レイナも」
 レイナ「う、うん」

 3人は円陣になって、手を合わせる。

リディア「いい。これから先、どんなことがあるかは分からないわ。でも、力を合わせればきっと大丈夫!互いを信じ、自分たちの実力を出し切っていこう!」
フェレル「ああ」
 レイナ「うん!」
リディア「それじゃあ、いくよ~せーの、絶対合格するぞっ!!」
  3人「おおーっ!!」

 3人は一斉に手を挙げる。それは、その手に掴むもの手に入れるかのようだった。
 ※ここでイベント終了。操作が可能になる。

■証突の間 中間地点<シーンNo.8-9>

 数々の仕掛けを解除し、突き進むリディアたち。
 すると、リディアたちの前に3つの扉が現れる。

 レイナ「扉が3つある」
リディア「なんか、意味深な扉ね~」

 フェレル、扉の側にある石板を見つめる。

フェレル「3つの扉を貫き、己が己であることを証明せよ。さすれば希望の扉が開かれん・・・・・・?」
リディア「なに?暗号?」
フェレル「そうみたいだな」
 レイナ「『己が己であることを証明』、言い換えれば自分自身を証明するってことよね」
リディア「と言うことは・・・・・・もしかしたら一人ずつ別々の扉に入って、先へ進まないといけないってことかな?」
フェレル「・・・・・・そうかもしれないな」
 レイナ「今度は自分自身を試すってことですね」
リディア「そうね。だとしたら、誰がどの扉に入るかということになるわね」

 レイナ、3つの扉を見つめながら、

 レイナ「あっ、よく見たら、扉に剣や杖の模様があるわ!」
リディア「ホントだ」