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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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OATH~未来につなぐシルベ~第一章(第7話・第8話(前半)

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■築城都市マノーラ 市政運営所2F ジャスティス支部<シーンNo.7-11>

 ジャスティス支部へと入るリディアとフェレル。

リディア「おはよーございまーす」

 受付の奥の部屋からレイナが出てくる。

 レイナ「あ、おはようございます」
フェレル「(右手を挙げながら)よう!」
リディア「支部長は?」
 レイナ「奥の部屋で書類を整理していたけど・・・・・・」
バーク(声のみ)「おはよう」

 受付の奥の部屋からバークが現れる。

フェレル「おはようございます」
 バーク「昨日はいきなり帰らせてしまってすまなかったな」
リディア「いえ、こっちこそ偉そうなこと言って、ごめんなさい」
 バーク「・・・・・・さて、早速だが試験の結果を言い渡そう」
リディア「いよいよね・・・・・・」
フェレル「ああ・・・・・・」

 「ゴクリ」と息を飲む二人。

 バーク「おまえたちの手帳を見させていただいた結果、ツメの甘い部分もあるが、十分『ジャスティス』の組織で活動できる値に達すると判断した。よって、リディア・リーベ、フェレル・リュックズィヒトの『支部別一次試験』を合格とする」
リディア「いやぁったあああああああああああああ!!!」

 リディア、喜びを爆発させる。

フェレル「リディア、喜びすぎだ・・・・・・」
リディア「だって、嬉しいものは嬉しいんだもん!」
バーク「ははは。君は素直な娘だな。これからもその心を大事に、精進したまえ」
リディア「はい、ありがとうございます!」
 バーク「では、これが認定書だ」

 バークは二人に『第一次合格認定証』を渡す。
 ※貴重品『第一次合格認定証』を入手。

リディア「これでとうとう、ジャスティスに入れるのね!」
フェレル「(冷静に)いや、まだだ・・・・・・」
リディア「な、なんでよ!?」
フェレル「よく見ろよ。『第一次』だろ。それに、この試験は『支部別第一次試験』だろ」
リディア「(ハッとしたように)そ、そういえば・・・・・・!」
 バーク「そう、あくまで『第一次』の試験だ。おまえたちにはこれから、マノーラから北東にある、『ジャスティス アフロディテ南方総司令部』へ行っていただき、最後の試練でもある『演習試験』に挑んでもらう」
リディア「演習って・・・・・・もう、これで十分じゃない!」
 バーク「確かに十分かもしれない。だが、時として危険な場所へ行ったり、時にはどうしても避けられない戦いにも出くわす。どんな困難があっても市民のために諦めない心の強さがジャスティスの団員として最低限務まるレベルなのか、最後の最後に確認するってわけだ」
リディア「己の諦めない、強さ・・・・・・」

 バーク、うなずきながら、

 バーク「そうだ。市民の期待に応えるのが我々の仕事だからな。人を助けたいのならば、まず自分がその『責任』を負う強い心があるのかと言うことだ」
フェレル「・・・・・・」

 真剣にバークの話に傾けるフェレル。
 リディア、強気な態度で、

リディア「相当厳しい試験になりそうね・・・・・・でも、あたしは負けないわよ。『道』を決めた以上は、とことん突き進んでやるんだから!」
フェレル「リディア・・・・・・」
 バーク「いい覚悟だ。おまえたちが合格して正式な団員になることを楽しみにしてるぞ」
リディア「はい!それで、支部長・・・・・・」
 バーク「なんだね」

 リディアはレイナを見ながら、

リディア「れ、レイナの件についてですが・・・・・・」
 バーク「・・・・・・そのことについてか」

 バークは真剣な眼差しで、リディアとフェレルを見つめる。

 バーク「・・・・・・」
リディア・フェレル「?」

 二人を見た後、レイナの下へと来る。

 レイナ「父さん?」
 バーク「やれやれ。おれも自立の刻(とき)か・・・・・・」

 レイナにもリディア達と同じ、『第一次合格認定書』を渡す。

 レイナ「!」
リディア「し、支部長・・・・・・」
 レイナ「父さん・・・・・・ありがとう!」

 バーク、三人に背中を向けながら、

 バーク「いや、なに。あいつのおかげで、おれも踏ん切りがついただけさ」
フェレル「あいつ・・・・・・?」
 バーク「ああ。それに、おまえたちと一緒にだったら、少しは安心できるしな」

 リディアとフェレルを見つめるバーク。

フェレル「支部長・・・・・・」
 バーク「本来なら正式な手続きが必要だが、今回は特別だ。行って来い、レイナ」
 レイナ「ありがとう、父さん。わたし、絶対に強くなるから!ソヴェットさんや父さんのように・・・・・・!」
 バーク「ああ。立派になれよ。親子で働けることを楽しみにしているからな。おまえたち、レイナのことを頼むぞ」
リディア「はい!任せといて!!」

 バーク、嬉しそうな表情をリディアたちには隠し、奥の部屋へと行く。

リディア「(嬉しそうに)へへ、照れちゃって・・・・・・」
フェレル「まっ、男は一肌を見せようとするときは、照れたりするものさ」
リディア「(からかう様に)あれ~?だったら、フェイも照れたりするときがあるんだ~」
フェレル「う、うるさいな!言っておくけど、おまえに照れるようなことは一つもないからな!」
リディア「はいはい、分かってますよーだ」
フェレル「(小声で)・・・・・・ったく、冗談だってのに・・・・・・」
リディア「何か言った?」
フェレル「いいや。なーんも」
 レイナ「あの。リディアさん、フェレルさん」

 レイナが話に入ってくる。

リディア「(優しい口調で)なーに、レイナ」
 レイナ「あの、ほんとに一緒に、ついていっても・・・・・・」
リディア「いくわよ!レイナ」
フェレル「ああ。一緒に行こうぜ」

 リディアとフェレル、微笑む。

 レイナ「は、はい!」

 レイナ、微笑む。
 ※ここでイベント終了。操作が可能になる。

■築城都市マノーラ 北区<シーンNo.7-12>

 市政運営所をすぐに出た場所にある、マノーラの街の北区。
 ここは、市政運営所があるからか割と静かで、居住区になっている。

リディア「さて、南方司令部だっけ?そこに早速、行きたいところなんだけど・・・・・・」
フェレル「どうした?まだ、何かあるのか?」
リディア「うん。まあね」

 レイナの服を見つめるリディア。

 レイナ「?」
リディア「ふむ。やっぱり、ウジウジする原因がこれだとすると、思い切る必要があるわね・・・・・・」
 レイナ「え?」
リディア「にひひひひ・・・・・・」
 
 レイナにへんな笑みを浮かべるリディア。

 レイナ「り、リディアさん。顔がヘンですよ・・・・・・」
リディア「(笑みを浮かべながら)な~に、安心なさ~い。あんたをちょこっと改造するだけよ・・・・・・フフフ」
 レイナ「わ、悪い予感しかしないですよ~」

 リディア、いきなりレイナの手をがっちりと握る。

 レイナ「きゃあ!」
リディア「フェイ、確か洋服とかも中央区にあったわよね!?」
フェレル「あ、ああ。そうだが・・・・・・」
リディア「よ~し!レイナ、行くわよ!!」
 レイナ「あっ、ちょっと・・・・・・リディアさ~ん!」